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脂肪って、大切なのですね! |
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最近知ったこと。それは、脂肪の大切さ。脂肪類は、正確には「脂肪酸」で、普通の温度で液状のものを「油脂」、固まっているものを「脂肪」というらしい。
分かったことは「脂肪は悪者ではない」ということ。
太っている人を「脂肪のかたまり」などとバカにするが、蓄積された脂肪に罪はないのだ。貯めてしまった人間には問題があるが、脂肪の取りすぎが問題、あるいは他の食生活、食べるものの偏りに問題があるのだ。
栄養素の中で、脂質、糖質、たんぱく質が主なエネルギー源(つまりカロリーを発する)だ。少し難しく言うと、1グラムあたりのカロリーは、脂質で9Kcal、糖質とたんぱく質は4Kcalである。エネルギー源としての効率は、脂質が糖質とたんぱく質の2倍以上である。
今、日本での糖尿病患者は予備軍も入れて2200万人といわれる。今注目を浴びている食事療法が「低糖質食」だ。以前の療法がカロリー制限ばかりに偏った糖質を主体とした食事療法だった。その結果、なかなか症状は改善しない。
その理由は、もともと人類は糖質を主食とするように出来ていない、という事実である。
人類がサルから分かれて400万年。ホモサピエンスが登場して、20万年。ところが、麦や米を栽培し始めてようやく1万年。日本人がコメを食べるようになってからわずか2000年。つまり、人間の身体は穀類を食べるようになってから、ほんのわずかの時間しかたってない(2000年÷400万年=0.05%)
麦や米などの穀物が「主食」となってから経過した時間は極めて短い。それまでのカロリー源は、主に脂質だった。つまり、人類が生きていく上で一番大切な栄養素は「脂質」であったということだ。
イヌイットはアザラシや魚などが主食で、穀物など食べていなかった。それも、生で。これでも非常に健康的であった。これは、脂質を代謝する機能が高くなったためで、現代人でも、脂質主体の食事とすると同じように脂質を代謝できるからだとなるという。おまけに、肥満も解消できる。
もちろん、摂る「アブラ」の質も大切だ。植物性だから良いというのは、まったくの誤り。リノール酸などは避け、オリーブ油などオレイン酸が含まれている油が好ましい。
オレイン酸は、オリーブ油ばかりでなく、菜種油や落花生油など植物性油脂にも含まれるほか、牛脂、豚脂などの動物、メカジキ、シシャモ、うなぎなどの魚類にも含まれる。
また、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)が多く含まれる魚、とくにイワシやサバなどの青魚はもっと見直されるべきだ。心臓のリスクを避け、血流を改善して脳の健康にも良いとされている。また現代的な生活習慣病予防の鍵となっていることから、魚を食べること、そのことによって良いアブラを摂ることが大切と言える。
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栄養療法にはいろいろな学説、立場があります。
あくまでひとつの意見として捉えて頂きたいと思います。 |
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