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「ブラックなんダー」 黒の恨み唄B 【作詞家編(3)】 |
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ブラックなんダーはショービジネスの世界に首を突っ込もうとしていた。 真っ黒なサングラスは買ったし、髪の毛も適度に伸びているし、準備は万全だ。 さて「歌を作ろう!」と彼は決意も新たに、髪をたくし上げた。 サングラスのお陰で、室内ではよく目が見えない。 しかも、あまり高級品ではない。少しゆがんで見える。 でも、新たなトレードマークとしたグラサンをはずすわけにはいかない。 まず大事なのは「題名」を決めること。 『黒の●唄』はあるから、違う名前でなくてはならない。 もちろん「黒の・・・・」は大事な部分なので、これは活かさなくてはならない。 こういう時に電子辞書の“逆引き機能”は便利だ。「○○唄」と 「稲刈り唄」「小唄」「長唄」「刈干切唄」「石引唄」「五木の子守唄」・・・・・・「刈干切唄」なんてものまである。 「上げ歌」「雨乞い歌」「天語り歌」「数え歌」「祝い歌」「いろは歌」「臼挽き歌」・・・・・・「恨み歌」なんて良さそうだ・・・。 そんなこんなを調べているうちに、ブラックなんダーは睡魔に誘われるようにして、深い眠りに就いたのである・・・。 「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」 |
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