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ブラックなんダー
「ブラックなんダー」  黒の恨み唄@ 【作詞家編(1)】

小説家となろうとしても、大成するどころか「Show説家」「笑説家」としても、ついに一流になることはできなかったブラックなんダーであった。
彼は深く悩んだ。しかし、めげなかった。

「歴史に残るような人物になりたい!」と人が渇望するのは当然のことだ。
これは、魂からの叫びと言って良い。人として生まれ、人間として生きていくということの「権利」といっても良い。

要は、自分の存在というものをどうアピールするかだ。哲学的に言えば「存在理由」(レーゾン・デ・エトル)だ。

「画家はどうだ?」・・・・ ブラックなんダーは考えた。
フランスにはブラック(Braque)というキュビズムの画家がいた。でも、まったく関係がない。

しかも、ブラックなんダーは絵の具アレルギーである。
油絵の具を溶くテレピン油の成分が良くないらしい。

その上、・・・かなりの下手くそである。
むかし彼がトラを描いたことがあるが、ネコにも見えず、人はタヌキかと言ったぐらいだ。

でも「やっぱり、芸術家だな」彼は、そう強く決意した。そうだ!ゲージツ家だ。


「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」


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