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秘密D【真心の光】 |
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昔、ヨーロッパのはずれ、ブラックという田舎町に、ナンダーという老人がいた。 ある日、己の死期を悟った彼は、家を売り払ってわずかばかりのお金に換え、灯明用のロウソクを買い、町の教会へ向かった。 その夜、礼拝のさなかに突然大風が吹き荒れ、教会内の明かりはすべて消えてしまったのだが、ナンダーが捧げたロウソクだけが明るく残り、説教を続けることが出来た。 牧師は言った。 『見よ、この灯明を! どのような風や嵐が来ようとも、この光を消すことはできないであろう。 なぜなら、このロウソクの光には《心》がこもっているからだ。 真心の光というものは、どんなことがあっても決して消えない、常に弱きものを導き照らすのものなんだっ!!』と。 すさんだ心に明かりを灯すお菓子、「ブラックなんダー」の名はこの故事に由来する。 「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」 |
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