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ブラックなんダー

【ブラックなんダー】 「人生は修行だ!」の巻 (18)

ブラックなんダーの彼女は、名を「白妙(しろたえ)」と言う。

古風な名前だが、何でも彼女は北関東の、由緒ある家の出であり、彼女の祖父が名付けたらしい。

彼女が生まれた時、雪が降り始め、山々が美しく雪化粧しはじめた頃であったからだという。


ブラックなんダーと白妙の結婚披露宴には、師匠のブラック・マイスターも列席した。

師匠の目には涙が浮かんでいる。
ブラックなんダーが、キレイでかわいい女性を嫁に貰ったのが悔しかったのだろうか?
せいぜい一年程の師弟関係だ。なにもそんなに嬉しかったり感動したわけではないはずだが、、、。


都内の有名ホテルでの華燭の典。
純白の花嫁、カラスの濡れ羽色のような衣装の花婿、なんというミスマッチか!

80人ほどの参列者(ブラック・マイスター以外は全て新婦の関係者)に見守られての披露宴であった。

料理はフランス料理フルコース。
花婿は一人がっついて食べ、新婦の分まで平らげた。


翌日ふたりは新婚旅行へと旅立つのである。



「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」


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