|
【ブラックなんダー】 「人生は修行だ!」の巻 (17) |
---|
ブラックなんダーと師匠、ブラック・マイスターとの師弟の蜜月は一年近く続いた。
しかしあるとき、あっけなくこの関係は解消されることとなる。
ブラックなんダーに、彼女が出来たのだ。
「験力」さえ使えば、何でも思い通りになるようになったブラックなんダーである。 彼が「験力」を使って、彼女を口説いたのだろうか? いや、そうではない。 ある日、突然女性のほうからブラックなんダーに近づいてきたのだ。 20代前半の、肌が透き通るように白い美人だった。 賢いし、料理もうまい。 非の打ち所のない女性だ。 しかしそんな女性がよりによって、この世に星の数ほど男がいる中でブラックなんダーを選んだのだろうか。 まったくもって不思議としか言いようがない。 つきあい始めてしばらくしたのち、ブラックなんダーは彼女に結婚を申し込んだ。 彼女は、二つ返事でOKした。 ただし、彼女は結婚に際してふたつだけ、条件をだした。 ひとつ、二人の間には一切の隠し事をしないこと。 そして、彼女の化粧姿だけは、絶対見ないこと。 もともと若い彼女のことだ。化粧など必要がないくらいだ。 そんな約束、おやすいご用とばかりにブラックなんダーは快諾した。 「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」 |
|
Copyright (C) 2013 OMP All rights reserved. |