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「ブラックなんダー」 ブラックな小説 G |
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家を揺らし、窓をガタピシャとさせているのは、実は黒熊の仕業だった。 熊は死んだ「ブラッキー」そっくりだ。 ブラッキーと同じく、そのツキノワグマの首下の白い三日月模様は、真ん中が一部欠け、代わりに独特の小さい星模様がある。 男がそれに気づいたのは、あまりにひどい風のために開いてしまった窓を閉めようと外を見たときのことだった。 『あっ、「ブラッキー」・・・・』思わず男は叫ぶ。 だが、その黒熊は大きな犬どころか、身の丈3メートルにもなろうかという大熊である。 普通、ツキノワグマはこんなに大きくなることはない。 これでは、ヒグマの大きさである。 男が『「ブラッキー」・・・・』と叫んだとたん、家の揺れはおさまった。 男は思わず家から飛び出した。しかし、そこに熊の姿はなかった・・・。 「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」 |
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