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「ブラックなんダー」 ブラックな小説 E |
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ブラックなんダーは考えに考え抜いた。 誰にも負けない小説の筋書きは、こうあらねばならない。 酒乱の男が、可愛がっていた黒熊を銃で撃ち殺してしまう。 男は、翌朝酒から醒めて、足下にうずくまるようにして死んでいる黒熊を見て、嘆き悲しむ。 黒熊(名前はどうしようか? そうだ「ブラッキー」としておこう)を誰が殺したのか? よく見ると、彼の愛銃が足下に転がっている。 そして、撃ち殺したのが自分であることを悟る。 黒熊の「ブラッキー」はツキノワグマで、大きさは大きな犬程度。 まだ、子供のクマだった。 男は、「ブラッキー」を葬るために家から死体をを引きずり出し、裏山に大きな穴を掘って埋め、墓標として大きめの石を置いた。 その後、しばらく何もなく男は過ごしたが・・・・・。 「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」 |
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