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ブラックなんダー

「ブラックなんダー」 怪奇譚 E 【安BE晴明編その3】

「安BE晴明」の宿命のライバルと言えば、蘆屋(あしや)DO満である。

ある日宮中で、DO満と晴明のどちらが陰陽師として法力が優れているか、競い合うこととなった。

 競技方法は、公家たちがDO満と晴明にわからないように、箱の中にみかん15個を入れ、蓋をして、ふたりに中に何が入っているか、言い当てさせる・・・・というものだった。

 DO満は、すかさず見抜き「中にはみかんが入っている」と言った。
ところが晴明は「中にはネズミが15匹入っている」と言った。

『晴明のハズレ?!』

中身を知っていた審判役が、「DO満の勝ち、晴明の負け!」と思いながら蓋をあけると、中の夏みかんはすべて、晴明の術でネズミに変えられていた。

 このとき実は「ブラックなんダー」もその光景を目撃しておった。
『どうせなら、ネズミなんかでなく“ブラックなんダー”に変えてくれれば良かったのに・・・』と独りごちたとかなかったとか。



「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」


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