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「ブラックなんダー」 怪奇譚 D 【安BE晴明編その2】 |
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「安BE晴明」は、幼少の頃から、鬼を見るチカラがあったそうな。 晴明が幼少の頃、陰陽道の師・賀茂忠行について下京のあたりに行ったときの事だ。 忠行は牛車にゆられ、晴明はその後ろを徒歩で歩いていた。 ふと、前方を見ると、向こうからたくさんの鬼がやってくるのが見えた。 忠行は牛車の中で寝込んでしまっていて、その鬼どもに気づかない。晴明があわてて、忠行を起こした。 目覚めた忠行はすぐに術を使って、自分たちの姿を隠し、鬼たちから見えないようにして、危機を回避する事ができたのだった。 忠行は、幼くして鬼を見た晴明に陰陽師としての才能を見出し、この時から己の持てるすべてのものを伝えたという。 このとき実は「ブラックなんダー」もその光景を目撃しており、晴明の才に深く感じ入っていたのだった。 「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」 |
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