お菓子マーケットプレイス株式会社
ブラックなんダー

「ブラックなんダー」 幕末麺麭屋伝 H

「ブラックなんダー」と「ホワイトなんダー」の共通の友の中に、変わった面相の人がいた。
顔は丸顔で色白。だが目の周りが黒く、まるで歌舞伎の隈取りのようであったという。

この友人、彼は純粋な日本人である、が実にパン好きであった。
当時、朝食ばかりか三度の飯がわりにパンを主食とするような人は、極めて希(まれ)であった。

彼も子供の頃からずっと米の飯を食っていたのだが、「ホワイトなんダー」が作った「白戸麺麭」を食べたとたん、彼の食生活は劇的に変わったのだった。

いつしか人は彼のことを「ぱんダー」と呼ぶようになった。
もちろん「ダー」は共通の友人の名前から来ていることは言うまでもない。

パンの食べ過ぎのせいか、のちに「ぱんダー」が江戸にのぼった際には、「ぱんダー」の体はぷっくらと太り、さながら熊のようだったそうな。

余談であるが、幕末に彰GI隊とKAN軍が戦い『上野戦争』と呼ばれた戦いのあった上野の山に、“動物園”なるものが誕生したが、昭和の中頃にその動物園で「ぱんダー」の子孫が、中国から送られた“ある動物”の飼育係をしていたということだ。


本当かどうかは、定かではないが・・・・・。



「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」


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