|
「ブラックなんダー」 幕末麺麭屋伝 F |
---|
「ホワイトなんダー」と「ブラックなんダー」が親友になった時の話である。 「ブラックなんダー」が長崎の町に炭を売りに来ていたのが、2人のつきあいのはじめである。 当時の燃料は、ガスなどあるはずがなく、当然木炭だった。 炭というものは火力が強い。だが、狭いところで換気が悪いと一酸化炭素中毒になり、最悪の場合死に至る。 もっとも、昔の家は隙間風が良く入るので酸欠の心配は少なかったが。 「ホワイトなんダー」は、まだパン職人に弟子入りしておらず、見よう見まねで自己流のパン作りをしているころであった。 何度も失敗を重ねた「ホワイトなんだダー」は、だんだんと懐具合が厳しくなってきていた。 ある日「ホワイトなんだダー」は、初めて炭を売りに来た「ブラックなんダー」をみて、思い切った行動に出た・・・ (次回へ続く) 「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」 |
|
Copyright (C) 2012 OMP All rights reserved. |