お菓子マーケットプレイス株式会社
ブラックなんダー

「ブラックなんダー」 幕末麺麭屋伝 F

「ホワイトなんダー」と「ブラックなんダー」が親友になった時の話である。

「ブラックなんダー」が長崎の町に炭を売りに来ていたのが、2人のつきあいのはじめである。

当時の燃料は、ガスなどあるはずがなく、当然木炭だった。
炭というものは火力が強い。だが、狭いところで換気が悪いと一酸化炭素中毒になり、最悪の場合死に至る。
もっとも、昔の家は隙間風が良く入るので酸欠の心配は少なかったが。

「ホワイトなんダー」は、まだパン職人に弟子入りしておらず、見よう見まねで自己流のパン作りをしているころであった。
何度も失敗を重ねた「ホワイトなんだダー」は、だんだんと懐具合が厳しくなってきていた。

ある日「ホワイトなんだダー」は、初めて炭を売りに来た「ブラックなんダー」をみて、思い切った行動に出た・・・

(次回へ続く)



「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」


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