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「ブラックなんダー」 幕末麺麭屋伝 E |
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「ブラックなんダー」は「不落暗何度明」という看板を掲げ、相変わらず炭売りをしていた。 “うちの炭は、火持ちがいいから、何度も替えなくても火が付いたままだよ”という意味だ。 一説によれば、かの『黒船』が幕末の日本に来た理由の一つは、「ブラックなんダー」が作る炭の技術を盗むためだったともいう・・・。 のちに明治になり、木炭の時代から石炭の時代へ、そして石油の時代へと移り変わるが、「ブラックなんダー」が残した業(わざ)は廃れなかった。 こんにちでも、アウトドアでは木炭が大活躍だ。 BBQの際、焼きすぎてしまい、焦げて黒くなった具材でも、皆がもったいないと食べるのは「ブラックなんダー」への感謝の印であるという。 本当かどうかは、定かではないが・・・・・・。 「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」 |
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