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「ブラックなんダー」 幕末麺麭屋伝 B |
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「ホワイトなんダー」は長崎の町に住んでおったが、“出島”にはなかなか出入りできない。 当時の日本は鎖国中で、幕府の取り締まりは、それはもう厳しかった。 それでも「ホワイトなんダー」は“出島”へ燃料の薪や炭を納めていた「ブラックなんダー」のツテを頼って“出島”に潜入しおった。 その後、オランダ人のコックからパンの作り方を盗むようにして教わったのだ。 ところで、オランダ語で『パン』は『ブロート』という。 『パン』という言葉は、ポルトガル語に由来する。 しかし、「ホワイトなんダー」は自分の作ったパンを『パン』と呼んだ。 「ホワイトなんだー」にパン作りを教えてくれた師匠のコックの名前を、「ヤン・ペーター・パンデナンデ」といったからだ。 どうやら「ホワイトなんダー」は、彼の名前にちなんで『パン』と名付けたらしい。 が、本当かどうかは、定かではない・・・・・。 「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」 |
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