お菓子マーケットプレイス株式会社
ブラックなんダー

「ブラックなんダー」 幕末麺麭屋伝 A

ある日、はじめて見た『パン』というものに「ホワイトなんダー」は心を奪われた。

小麦粉から『パン』がつくられることを知った「ホワイトなんダー」は、自己流で『パン』を作ってみた。
しかし、うまくいかなかった。

江戸時代、小麦粉と言えば、ほとんどが「うどん粉」だった。
今日では一般に「小麦粉」と言えば、強力粉、薄力粉、その中間の中力粉に分けられる。
小麦粉がこのように分かれるのは、成分のグルテン、つまり粘り成分の多い少ないで決まるのだ。
ちなみに、中力粉で作られるパンがフランスパンで、ふつうのパンは強力粉で作られる。

「うどん粉」は薄力粉よりの中力粉で、パン作りにはあまり向かない。
しかし「ホワイトなんダー」は『パン』を作りたかった。

なぜなら、「ホワイトなんダー」は白いものが大好きだった。
パンは内側が白く、外側が黒っぽい。
「ホワイトなんダー」はそこに、「ブラックなんダー」との融合を夢見たのだ・・・・・。



「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」


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